「ビジネスで成功する」と聞くと、誰もが「◯◯億円稼ぐ」など、その時の売上ばかりに目が行きがちです。では、1日1億円の売上があったらどうでしょうか?これは成功なのではないでしょうか?
そう思うのは間違いです。
成功しているビジネスとは、「持続性」と「拡張性」の要素を含むビジネスです。
成功するビジネスにある「持続性」と「拡張性」
持続性とは簡単に言うと、「リピーターがいるかどうか」です。例えば、コカ・コーラ社は今後ずっと続いているとなんとなく予想できますよね。スターバックスも同じで、今後長く繁栄するのがイメージできます。これが、持続性です。
2つめの「拡張性」ですが、これはスタートアップ界隈では「スケーラビリティがある」とか「スケールできる」などとも表現されます。
これは例えば、「今やっているビジネスの規模を今後10倍、100倍にできるか?」ということです。
コンサルタントを考えるとわかりやすいでしょう。コンサルタントは、基本的に自分の時間を切り売りして知識・経験を提供する事業です。
1時間5万円のコンサルだすると、どれだけ頑張っても1日8時間くらいしか働けないので、1日40万円の売上です。ですが、コンサルタントは身ひとつです。誰でも1日は24時間しか与えられないので、これでは「拡張性がない」ということになります。なぜマッキンゼーやボストン・コンサルティングが成功しているかと言うと、そういった仕組みが整っているからなんですね。
拡張性がある事業というのは、例えば「健康食品」があります。この事業はお客を増やせば増やすほど、売上が伸びます。もしテレビなどで取り上げられると、顧客が10倍、100倍になることだって十分にありえるでしょう。これが、拡張性(スケーラビリティ)です。
マーケティングの目的とは?
仕事をしているものなら、なんらかの形で誰もが関わったことがあるのがマーケティング。でも、マーケティングってなんなんでしょう?あなたはどう定義していますか?
そう聞かれたら、ほとんどの人が答えに困ってしまうでしょう。
なかには、アップセルやクロスセル、バズマーケティング、ランディングページ、ダイレクトレスポンスマーケティング、、、などを思い浮かべる人もいるかもしれません。ですが、これらはすべてセールスプロモーションです。マーケティングではないのです。
では、マーケティングとは?
結論を言うと、お客さんへ「問題を教育」をすること。
最近の流行りで言うと、ライザップがいい例でしょう。あれはお客さんが太っている原因を、「食事とトレーニングがしっかりできてないからなんだよー!」と、問題をテレビCMなどを通して教育し続けているんですね。そして、あの印象的なCMで、「あなたも頑張ればこんなふうになれるんだよ」というイメージも植え付けています。そして高価格な分、支払う人も本気になので「必ず元をとってやる」と結果を出す→口コミで広がる。という流れで爆発的な拡張を成し遂げています。ありゃすごい。
また、ダイレクト出版という会社も問題を教育し続けて年間30億ほどを稼ぎ出しています。
代表の小川さんがやっているブログでは、中小企業の社長に向かって「あなたの会社が思うように儲かっていないのは、マーケティングができていないからなんだよ」という教育を続けています。
問題を主張し続けることで、徐々に「え、俺の会社、ちゃんとマーケティングしてないじゃん」「数年後もちゃんと続けていけるのだろうか」「セミナーに参加して勉強しよう!」となって、商材・サービスを買うというわけです。
簡単に言うと、「あなたはここが問題だから、直そうね」です。こういったことをコツコツと続けていくことが安定した売上を維持するのに大切なんですね。
マーケティングの仕組み
わずか60ページほどの本なのですが、内容が濃すぎてびっくりです。今回私がドヤ顔をしながら書いた記事はこの本の書評です。他にもビジネスを年々成長させていくために必要なKPI(LEAD・CV・LTV)の話もめちゃくちゃ参考になりました。読んで良かったなあ。
いちおう目次も載せておきます。あなたがサラリーマンにしろ、社長にしろ、「売上を上げたい」と思っているなら絶対に一読すべき本だと言えます。
- 短期的な売上アップはリスク
- プロダクトローンチの実情
- ビジネスの成功条件
- 仕組み化する6つのメリット
- 会社を大きくする2つの仕組み
- マーケティングとは何か?
- 勝手に売れる商品
- マーケティングの目的
- 仕組み化に必要な2つのもの
- LED・CV・LTV
- スタッフができるようになる理由
- 仕組み化のはじめの一歩
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