「iPad Pro 2018」、とても魅力的に感じますね。
私は「iPad Pro10.5」を使用しており、思わず買い替えそうになりましたが、なんとか踏みとどまりました。
というのも、「iPad Pro 2018」はオーバースペックだからです。高性能すぎて、持て余します。確実に。
また、生活が激変するほど変わったわけではありません。iPad Proを超絶に使いこなしているユーザー以外は、体感的には何も変わらないでしょう。
iPad Pro 2018は、ほんとハイスペックになりすぎたな。4Kテレビみたいな感じで、ほとんどの人には必要ない。名前の通り、喜ぶのは一部のプロだけ。
— Coco (@Coco_web15) 2018年12月12日
そんな製品に10万円以上も使うなら、家族や恋人と旅行に行ったり、別の仕事道具に投資したほうがいいのではないでしょうか?私はApple製品が大好きですが、今回は買い換えないという選択をしました。
この記事は、「iPad Pro 2018」がほしいけど、我慢するための理由が欲しい人向けの内容です。
目次
フルチェンジされた「iPad Pro2018」は、ほとんどの人にはいらない
「iPad Pro 2018」はハイスペックすぎる
新型iPad Proは、ハイスペックになりすぎました。
なんせ、「MacBook Pro 15インチ」に筆頭するベンチマークスコアを叩き出しているんです。つまり、プロ中のプロ向けのハイスペックマシーンになったということ。
たしかに、Appleは、嘘はついていません。「iPad Proはクリエイター向け」とアピールしています。
ただ、そんなハイスペックな作業をする人は、いったいどのくらいいるのか、疑問に思います。あなたは、iPad Proでそんなにハイスペックな性能を必要とする処理をしていますか?それなら、MacBook Proを使ったほうがいいのでは?
私は「iPad Pro10.5」を使用していますが、これでも十分すぎるほどハイスペックです。恥ずかしいことに、使いこなしているとはいえません。もっとも重たい作業は、一眼レフで撮影した写真をレタッチするくらい。その他は子どもとYoutubeや映画を見たり、メール返信やSNSをする程度です。
Appleはブランド力が最強なので魅力的に感じますが、冷静に考えてください。
自分が果たしてつかいこなせるのか、じっくり検討しましょう。
「FaceID」はそれほど便利ではない
私は「iPhoneXS」を使用していますが、今の「FaceID」に生活が変わるほどの便利さは感じていません。むしろ、暗い場所や寝起きの状態だとロック解除ができないので、パスワード認証をしなければならない。FaceIDへの印象は良くありません。
私は布団で横になりながらiPadでYoutubeを見るのが好きなのですが、新型iPad Proだと、ロック解除のたびに顔をiPadまで向けるか、iPadを顔の前に持ってくる必要があります。これはどう考えても面倒です。一方で、タッチIDのiPadなら、腕を伸ばしてピッとタッチするだけで爆速で解除できます。起き上がる必要もありません。
どちらが本当に便利でしょうか?
たしかに、FaceIDは今後改善されて便利にはなるかもしれません。しかし、今の段階ではiPad ProにFaceIDがついたところで、タッチIDの使い勝手にはかないません。
また、個人的にストレスなのが、アプリをインストールするときや音楽を買うとき。FaceIDだと電源ボタンをダブルクリックしなければいけない仕様になっているんです。
タッチIDなら、タッチするだけで買えます。ダブルクリックより圧倒的に速いんですよね…。
Apple Pencilやスマートキーボードがないとスペックを最大活用できない
Appleは新作発表会で、「iPad Pro 2018でPhotoshopがサクサク使える」とアピールしていました。たしかに、直感的なタッチ操作ができて便利かもしれませんが、これはApple Pencilを使った場合に限ります。
また、文字入力はスマートキーボードがなければ不便です。ソフトウェアキーボードではスムーズにタイピングできず、文章入力マシンとしては「非力」と言わざるを得ません。
つまり、新しい「iPad Pro 2018」は、Apple Pencilやスマートキーボードがなければ、ただのYoutube視聴マシンにしかならないのです。
ちなみに、Apple Pencil(第2世代)は14,500円、Smart Keyboard Folio(11インチ用)は19,800円です。もっとも安い64GBのiPad Pro 2018と合わせると、134,028円になります。高すぎ!
AppleはどうしてもiPad Proを「コンピュータ」として売り出したいようです。しかし、コンピュータとしてApple製品を使いたいなら、MacBook ProやMacBook Airを買ったほうがいい。キーボードもついてきますしね。
ベゼルは前世代よりも太い
店頭で「iPad Pro2018」をチェックしたとき、私は気づきました。
「あれ、ベゼル、太くない?」
新しいiPad Proは、前世代よりもベゼルが太い…。少しではなく、まぁまぁ太いので気になるレベルです。「ベゼルが太すぎると、持っているときに画面を誤タッチしてしまう」と考慮したのかもしれませんが、それで前世代よりも太いというのは納得できません。
ディスプレイはきれいになったが人間の目ではわからない
iPad Pro 2018には、Liquid Retinaディスプレイが搭載されています。簡単にいうと、めちゃくちゃキレイな画面です。
たしかに、他メーカーのタブレットよりは、圧倒的にキレイです。
とはいえ、「iPad Pro 10.5」や「iPad Pro 12.9」でも普通にめちゃくちゃキレイなんですよね。
店頭で画面をチェックしましたが、「まぁ、キレイにはなったかな?」くらいでとくに感動はしませんでした。
たしかにディスプレイは進化しているものの、人間の目で判別できないレベル。
価格が高すぎる
最終的にはここに行き着きます。最近、Appleはあらゆる製品の価格を上げています。それも、かなり上げているんですよね。ティム・クックは何を考えているのか。
最低スペックなら10万円を下回りますが、がっつり使うなら64GBでは足りません。それに、Apple Pencilやスマートキーボードも買うと、15万円は超えます。メルカリなら、同じ価格で「MacBook Pro 2017」が買えてしまうんです。
「Apple沼」に10年以上ハマっている私ですら、Youtubeや映画を見るために10万円近くは出せません。
では、どんな仕事や使い方をする人が、新型iPad Proの恩恵を受けられるのでしょうか?向いている人を考えてみました。
「iPad Pro 2018」は、どんな仕事をしている人がもっとも恩恵を受けられるのか
「iPad Pro 2018」は、どんな人がもっとも恩恵を受けられるのか、考えてみました。
- フォトグラファー
- YouTuber
- 漫画家
- WEBデザイナー
基本的に、特殊な仕事をしている人たちばかり。YouTuberなんて、全労働人口の1%にも満たないし。
こういった人たちにとっては、最高の進化を遂げたiPad Proになりました。PhotoshopやLightroomはもたつきなくサクサク使えるし、動画の書き出しもとても速い。
でも、そんな用途にiPad Proを使う人は少ないですよね。それに、ヒカキンさんがYoutube動画を「iPad Pro 2018」で編集するかといったら、それは絶対にありません。
メール、パワーポイント、エクセルやスプレッドシートなど、いたって普通の作業しかしないなら、今使っているiPad Proでも余裕でこなせます。買い換える必要はないのです。
不要なので買い換える予定はない
これまで、新型iPad Proを必要ないと散々言ってきましたが、私はかなりのApple信者です。今まで10年以上はApple製品を使用してきました。
- MacBook
- MacBook Pro各種
- iPhone4〜XS
- Magic Trackpad
- Magic Keyboard
- Smart Keyboard
- iPad Pro10.5
- AirPods
- Apple Watch4
こんなApple沼にどっぷりつかっている私ですが、iPad Proを買い換える予定はありません。
理由は3つ。
- 生活は何も変わらないから
- ハイスペックすぎて使いこなせないから
- さすがに高すぎる
たしかに性能は上がったものの、生活が変わるレベルではありません。
それに、私の使い方に見合わないハイスペック。私はスマートキーボードで文章を書いたり、一眼レフで撮影した写真をiPadに取り込んで、Lightroomアプリでレタッチするくらい。「iPad Pro 10.5」でも十分にこなしてくれる作業です。
あとは高すぎる価格。ティム・クックよ…。
それでもiPad Pro 2018が欲しいあなたへ。これを自問自答してください
ここまで読み、「それでもまだiPad Pro 2018が欲しくてたまらない」という人がいるかもしません。そんな人は、次の質問を自問自答してみてください。
- 今、本当にiPad Proを活用していると言えますか?
- 高負荷な処理をしていますか?
- YouTubeやAmazonプライムを見るためだけに使っていませんか?
- それって、今のiPadでも普通にできるのでは?
- バッテリーがへたってきたら、Appleで交換してもらえますよ?
- 10万円あれば、一眼レフのレンズや高性能なミラーレスが買えますよ?
- 家族や恋人と旅行に行って、思い出を作れますよ?
もし、今iPad Proを使っていないなら、高すぎる新型(2018)ではなく、前世代の「10.5」や「12.9」をおすすめします。
十分ハイスペックで、やっぱりタッチIDが使いやすい。本体、周辺アクセサリーも比較的安くゲットできますしね。
まとめ:iPadは2〜3世代くらいのサイクルで買い換えるのがちょうどいい
新しいiPad Proは魅力的です。しかし、ほとんどの人にとってはオーバースペックで、もてあます可能性が高すぎる。
劇的に変わるのは2〜3世代のサイクルなので、私が次にiPad Proを買うのは3年後かな(MacOSが搭載されたら心が揺らぎそうですが…)
新型iPad Proに10万円もかけるくらいだったら、仕事道具や他のガジェットに投資をしましょう。スタンディングデスクとか、ホワイトボードとか、安くで仕事や生活のクオリティが高くなるものはいくらでもあります。
私なら、「Apple Watch」をおすすめします。「こんなもの、絶対に必要ないだろ」と思っていたApple Watchが2018年のアップル製品ベストバイになりました。
通知を手元で確認できるし、AirPodsと連携できるし、音声メモをさっと取れたり、すぐに天気を確認できたり、まるで秘書みたいな活躍をしてくれています。
他にも、ロジクールの「トラックボールマウス」も最高です。iPad Proの10分の1以下の値段で、生活が激変します。
・すぐに慣れる!「トラックボールマウスM570t」は最高におすすめ
私も含め、Appleユーザーは、もうそろそろ目を覚まさないといけないときがきているのかもしれませんね。