「寛解(かんかい)ってなに?完治ではないの?」
「寛解したと言われたけど、自分ではまだ戻った感じがしない。」
「もしかして、もう発症前の状態に戻ることはできないの?」
このような不安な気持ちになっていませんか?
私もはじめて主治医に「寛解ですね」と言われた時、「寛解」という意味を調べました。
良くなったんだとうれしく思っていたのに、「え?治ってはいないってこと?」と少し不安になったことを覚えています。
たしかに薬をまだ飲んでいるし、自分でもどこか発症前の状態に戻っていないという感覚もあったのです。
その後、その寛解状態のままで新しい仕事にチャレンジしてみたのです。
すると、三ヶ月ほどでまた気分の落ち込みがひどく出るようになってしまいました。
この記事を読むことで、このような私の勘違いによる失敗を防止でき、「うつ病はちゃんと治る病気なんだ!」と安心していただけると思います。
うつ病における寛解
もう知っているという方もいるかもしれませんが、一応確認しておきましょう。
寛解とは、「(薬を服用していても)症状がなくなった状態」のことです。
私なりに、もっと厳密に表現すると、
「症状が小さくなって、自分とお医者さんには見えにくくなった状態」
ということだと考えます。
うつ発症前の状態に完全に戻った(完治)という意味ではないのです。
私は寛解ですと言われて、「うつ発症前の状態まで回復した状態」だと勘違いしていたのです。
だから、この状態のまま新しいことにチャレンジしてしまいました。
そして、症状が戻ってショックを受けるハメになってしまったのです。
では、「寛解です」と言われた時はどのようにとらえれば良いのでしょうか?
私の経験から言うと、「次のステージに進むタイミング」と考えるのが良いと思います。
寛解から完治へ、そしてさらに先を目指す
寛解の状態のまま元気だった頃の自分の生活に戻ろうとすると、私のように失敗する可能性が高くなると思います。
確かに、寛解の状態でうまいことバランスを取りながら生活ができている人もいると思います。(うつ病とうまく付き合うとはこのことだと思います。)
しかし、これは相当な工夫と努力が必要になるんじゃないかと想像します。
私は、次のステージを正しく理解して手順をしっかり踏めば、もとの状態まで回復(完治)することが可能だと考えています。
その手順というのは、私の回復過程で行っていたことを必要最小限にまとめたものです。
具体的には次の三つです。
➀(主治医と相談しながら)離脱症状を恐れることなく、少しずつ薬をやめる挑戦をすること。
➁(カウンセリングなどを利用して)まだ少し脳内にたまっている不安や悩みを取り除き、脳の機能をもとの状態まで回復させること。
➂自分の取り扱い説明書(マニュアル)を作成しながら、生きづらさの原因となる過剰な考えに気づくこと。
①②に関してはもとの状態に戻るためには必須だと考えます。
③に関しては、うつ病の経験を利用して、過去のもとの状態(完治)よりさらにステップアップするための方法です。
③は自分一人でも可能ですが、カウンセリング(二人)の方がスムーズにできると考えます。
③を実践することで、再発防止にもなり、より楽に生きやすくなるのです。
ここで、「なんで、そこまで言い切れるの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
一番の理由は、私自身がこの経過をたどって実際に回復することができたからです。
そして、もう一つの理由は私の経験をもとに、うつ病に関するある仮説を立てているからです。
(仮説に関しては、「うつ病は治る病気だと言う理由【うつ病からの回復体験と仮説】」で書いています。)
この仮説を立てたことから、私だけではなく他の方でも効果があるのではないかと強く思うようになりました。
まとめ
私がお伝えしたかったのは、うつ病は寛解になっておしまいではないということです。
そして、うつ病になっても、ちゃんともとの状態に戻ることができるということです。
私は「もう治らないのではないか?」という、いらない不安を抱えたことで、うつ病の回復が少し遅れたのではないかと思っています。
うつ病はちゃんと治るのだと「安心」していただけたならうれしいです。
お知らせ
現在、今回紹介した手順に他の要素を加えることで相乗効果が期待できると考えています。
私が実践していたもので、相乗効果があったものを組み合わせて「田上式うつ病回復メソッド」を作ってみました。
少し内容を紹介すると、
「カウンセリング+マインドフルな生活(ウォーキング×ヨガ×食事)」
このような感じです。
私と同じように、このメソッドが合う人が多いのではないかと考えています。
なので、あなたも一度体験してみませんか?
詳しい内容に関しては、またお知らせいたしますのでしばらくお待ちください。
もし、「今、気になって仕方がない!」という方がおられる場合は、一度「お問い合わせ」下さい。
現段階でできることをお答えいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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